私はこれまで、セミナーや自身のスタディーグループ「DOUBLE Tokyo」を通じて、インプラント治療やオールオン4に関する講習を行い、正確で安全なインプラント治療の考え方を広める活動を続けてきました。
しかし現実には、十分な技術や知識を持たないまま治療に取り組む歯科医師や、一部のモラルに欠けた治療方針によって、本来守られるべき患者様が結果的に不利益を被るケースも見受けられます。特に、オールオン4やザイゴマインプラントといった高度な治療において、その傾向は顕著です。
こうした状況を見るたびに、従来の啓発活動だけでは日本のインプラント医療を本当の意味で前進させるのは難しいと、もどかしさを感じてきました。長くインプラント治療に関わってきた先生ほど、ご自身の治療スタイルを変えるのは難しく、年齢を重ねた歯科医師ほどその傾向が強いと感じています。
そのような中で私がたどり着いた一つの結論は、これからインプラント治療を学ぶ若手歯科医師や、経験の浅い先生方への教育が最も重要であるということです。技術だけではなく、「医師として患者様にどう向き合うか」という基本的な心構えも、若いうちにしっかりと伝える必要があります。
オールオン4やザイゴマインプラントのような高難度の治療を若手に教えるのは時期尚早と思われがちですが、早い段階で正しい治療哲学に触れてもらうことこそが、将来のトラブルを防ぎ、健全な医療を守る鍵になると私は考えています。
このたび、ひとまわり以上年下のDr.浅賀勝寛をはじめとする若い歯科医師たちと新しいスタディーグループを立ち上げたのは、日本のインプラント治療の未来をより良いものにしたいという強い想いからです。
